室内装飾-お部屋インテリアコーディネート
例えば、カーテンやラグなどのファブリックの色を合わせるだけでも、空間に統一感が生まれます。さらに家具の素材を合わせたり、アクセントカラーの小物をプラスして、お部屋のコーディネートを楽しみましょう。
カラーコーディネート
色には、人に心理的な影響を与える効果があります。「そのお部屋でどんなふうに過ごすか」を考え、下の表を参考に、お部屋の基本となる色を選ぶのも良いでしょう。
ホワイト | 清潔、清楚、純粋、始まり |
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グレー | 落ち着いた、おだやか、控えめ |
ブラック | フォーマル、高級、都会的 |
レッド | 活動的、情熱、喜び、興奮 |
オレンジ | あたたかい、元気、活発 |
イエロー | 明るい、楽しい、上機嫌 |
グリーン | 若々しい、新鮮、安らぎ |
ブルー | 幸福、平和、誠実、涼しさ |
パープル | 神秘、高貴、上品、女性的 |
- 家具のカラー 家具の色を同じ色に揃えます。但し同じ色でも、家具の素材や光沢の有無などで違う印象になることがあるので注意しましょう。コーディネートカラーとの相性も大切です。
- ベースカラー ベースカラーとは、お部屋全体の基調となる色のこと。カーテンやラグ、クッションなどをひとつの色で統一して、全体をまとめていきます。複数の色を組み合わせる時は、「紺と水色」など色相はそのままにして、色のトーンだけを変えて用いるのもひとつです。
- アクセントカラー ベースカラーに対して目立つ色をアクセントに使うことで、お部屋全体が引き締まります。まずは小物やクッションカバー、アレンジフラワーなどで試してみましょう。また、天然素材の中にシルバーを置くなど、異なる素材をアクセントとして用いるのも効果的です。
レイアウトを決める
快適な空間にするための家具のレイアウトには、基本的な要素が3つあります。これは、どんなスタイルのインテリアにも共通ですので、チ ェックしておきましょう。
- スムーズな動線 立つ、座るなどの動作が自然にでき、スムーズに移動できるよう、平面図に家具の位置を書き込んで動線を確認しましょう。ちなみに人が移動するために必要なスペースは横向きに通る場合で45cm 以上、正面向きは55~60cm、二人がすれ違うには110~120cm です。
- 視線の抜け 視線の「抜け」をつくると空間が広く感じられます。ソファに座ったとき目の前に壁や背の高い家具がないよう、家具の配置を工夫したり、家具を低いものにし、座っても視線の邪魔にならないようにすると効果的です。
- 家具は空間の1/3 空間に家具がギュウギュウでは圧迫感があり、逆に家具がほとんどないと不安を感じます。理想的な家具の占有率は3分の1。6畳間の場合だと4畳分は床が見えている状態です。まとめてレイアウトしたり、座スタイルを採り入れたりして、まずは3分の1を目指しましょう。
スタイルを決める
色やトーンを揃えるだけではなく、家具やファブリックの柄、素材の印象を全て合わせることによって初めて、統一感のあるコーディネート が完成します。

- クラシック 古典的なヨーロッパのインテリアがベース。ダークブラウンの色味やアンティーク風の素材を活かして格調高く演出します。
- モダン モノトーンなどのカラーリングにガラスや金属などを合わせ、無機質で直線的な雰囲気をつくります。都会的で洗練された印象。
- エレガント ベージュやグレイッシュパープルなど、暖色でも寒色でもない中間色を基調に、光沢のある素材や華やかな柄のファブリックを合わせた優雅なインテリア。
- 和 和のしつらえを採り入れたしっとりとしたインテリア。障子にモダンなソファ、畳にアジア風家具など意外な組み合わせも合います。
- アジアン 籐や竹など自然素材の家具や小物を使い、ブラウン系を基調にコーディネート。リゾートホテルのようなくつろぎ空間をつくれます。
- カントリー ヨーロッパの片田舎のような素朴で可愛い雰囲気のインテリア。明るい木目の家具にコットン素材のファブリックを合わせます。
- ナチュラル シンプルな中にぬくもりを感じるスタイル。アイボリーを基調に明るい木目の家具を用いて全体を淡いトーンでまとめます。
- カジュアル 形式にとらわれず自由にコーディネート。オレンジやピンクなどを使うと若々しいイメージになります。子ども部屋にもおすすめ。
照明を選んで仕上げる

お部屋のカラーが決まったら、照明を上手に合わせてコーディネートを完成させましょう。同じ配色の部屋でも、明かりの色によって印象はがらりと変わります。ゆったりくつろぐお部屋には電球色の明かりが最適。オールマイティに使えるのは、自然な雰囲気をつくる昼白色の蛍光ランプ。勉強部屋などには、やや青みを帯びた昼光色がスッキリした印象です。また照明器具の素材やデザインも、トータルコーディネートの重要な要素のひとつ。お部屋のスタイルとのバランスや相性を考えて選びましょう。