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リビングファブリック・敷物-カーペットの選び方
カーペットには、お部屋の装飾というインテリア性、床の踏み心地の良さといった居住性、生活騒音を吸収する防音効果など、暮らしを快適にするための機能が数多く備わっています。
機能
- 防ダニ加工
床面には食べこぼしや髪の毛などの有機物が多く、それがカーペットやラグマットのパイルにからまってしまうと、ダニの繁殖を促してしまいかねません。
防ダニ加工ではダニの忌避材を施すことで、お子様やペットの健康にも配慮しつつ、70%以上のダニを寄せ付けないクリーンな環境を実現しています。 - 防音加工
フローリング人気で生活騒音が階下に響くことが多くなり、騒音トラブルが増えているようですが、スプーンなど小さなものを落とした時の軽量床衝撃音を、クッション性能で吸収・緩和する機能です。
また防音性の高い床材、カーペットはただ音を防ぐだけではなく、クッション性が高いために足を守り、快適な居住性を与えてくれます。 - 抗菌防臭機能
タバコ臭やアンモニア臭など、日常で発生する不快な臭いに関する悩みを解決してくれる機能です。中でも、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドなどのガスの臭いも広範囲に丸ごと吸着し、臭いのない安全な物質に変化させます。
また、お部屋の床面にはどうしてもホコリやゴミがたまりやすく、菌の温床となりがちですが、普段のお手入れ、掃除もずいぶん楽に快適さを維持できます。 - 防炎加工 消防法に定められた「防炎性能基準」をクリアした燃えにくい加工を施しています。炎が燃え広がりにくいので、万一の時も安心です
素材
- ポリエステル 磨耗に強く、しわになりにくいのが特徴です。また合成繊維では一番熱に強く、日光や薬品にも強いため、カビや虫に犯されません。アクリルやナイロンに比べて染色性や吸湿性に劣り、静電気を帯びやすい性質があります。
- ポリプロピレン 水に浮くほど軽く、しかも強いのが特徴です。酸やアルカリなどの化学薬品に強く、カビや虫にも犯されませんが、吸湿性・弾力性に乏しく、熱には弱いです。肌触りは硬い感触がします。
- ナイロン
ウールに比べるとよりリーズナブルで、カラフルです。静電気を帯びる量もウールに比べると少なく、ホコリを吸着しにくいので衛生的です。
さらにカビや害虫、油などにも強いのが特長。擦り切れにくいので、廊下敷きなど耐久性を必要とする場所にも重宝されます。 - アクリル
ふっくらとして柔らかく弾性や保湿性がよいなどウールに似た風合いを持ちます。また耐薬品性があり、カビや虫害を受けない、色の鮮かさ・堅牢度に優れています。
デメリットは火や熱に弱く、毛羽立ちやすいこと。また耐久性は若干劣ります。 - ウール 天然繊維ならではの冬暖かく夏には涼しい機能に加え、優しい風合いに人気があります。シックハウス症候群の元とも言われるホルムアルデヒドなどの物質を吸着する効果もあるようです。親水性が高いので室内の湿度調整にも役立つ一方で、汚れを吸いやすいため、表面の防汚加工がされたものを選ぶと良いでしょう。
織り方一覧※文中の「パイル」とは、敷き物の下地に植え込まれているループ(輪)状の繊維(糸)のことです。
- タフテッド
タフテッドカーペットは、伝統的な織りカーペットとは違い、基布に刺しゅうのようにパイルを植えつけていく製法です。1950年代にアメリカで登場したタフテッドマシンにより、広く普及しました。高速で大量生産できるため、手頃な価格が魅力。以前は無地が主流でしたが、最近は色柄ものが多くなっています。
- ダブルフェース織
一般的に販売されている柄カーペットは、このダブルフェース織がほとんどです。ウィルトン織の製法でできた表裏の生地にパイルを織り込み、でき上がったものを中央からカットします。2枚同時にでき、とてもスピーディーで大量生産が可能なため、価格もリーズナブルになります。
- ウィルトン織 18世紀にイギリスで誕生した機械織りで、何色かの糸を使用し、多種多様なデザインの柄カーペットをつくることができます。機械織りでありながら、手織りのような上品な風合いがあり、耐久性にも優れているので、カーペットの中でも人気の高い織り方のひとつです。
- 中国緞通(だんつう) ペルシャからシルクロードを通って中国に伝わったという手織りの製法。ボリューム感たっぷりの厚みと光沢、芸術的で繊細な柄の表現が特徴です。彫刻のような凹凸のついたカービングも魅力のひとつ。密度が高いほど、手間もかかる織り方です。耐久性があり長く使えます。
- ジャガード織 ジャガード織のカーペットは薄くて使いやすく、折りたたんで収納できるのが特徴。織り方はウィルトン織と同じですが、こちらは細かいパイルを使うことができるので、毛足が短く薄いカーペットをつくることができます。ただ薄いぶん、耐久性に欠けるのが難点です。
- パキスタン絨毯 シルクのようになめらかな肌触りで、ソフトな風合いが魅力。模様のほとんどは、幾何学模様のような遊牧民の部族の紋章で、これらが連続柄で手織りされています。また空間が華やぐ豊かな色彩も大きな特徴です。
カーペットのサイズ一覧
カーペットのサイズは、畳と同じように「畳(じょう)」という単位で表します。また地域や建物により、規格が異なります。下の表を参考にしてください。
cm/単位 | 2畳 | 3畳 | 4.5畳 | 6畳 |
---|---|---|---|---|
江戸間 | 176×176 | 176×261 | 261×261 | 261×352 |
本間 | 191×191 | 191×286 | 286×286 | 286×382 |
五八間 | 176×176 | 176×264 | 264×264 | 264×352 |
中京間 | 182×182 | 182×273 | 273×273 | 273×364 |
団地間 | 170×170 | 170×255 | 255×255 | 255×340 |
現在のカーペットの規格サイズは、江戸間と本間がほとんどです。まずは自宅の床のサイズを測り、どの規格に当てはまるかを確認しましょう。特にカーペットを敷き詰めたい場合は、より正確にサイズを測る必要があります。

カットロック加工とは
部屋全体にカーペットを敷きつめたい時におすすめなのがこちら。「カットロック」とは、ご希望のサイズにカットして縫製する加工のことです。
- お部屋のサイズを測ってください
カーペットがお部屋より大きいと敷くことができません。お部屋の実寸より、たて、よこともにmm単位を切り捨てて、1cmほど小さめでオーダーしてください。斜めカット、カーブ(曲線)カットはできません。カットした箇所はロック加工(かがり縫い)となります。
- カットロック対応商品について
「カットロック対応」のカーペットから、「カットロックページはこちら」にお進みください。
フローリングの保護はもちろん、ものを落とした時の音と衝撃を吸収して、ものが壊れる危険性を低くします。また寒い時期には、足元からの冷えも防いでくれます。カーペットを敷くことは、防音性・安全性・保温性を高め、生活に良い効果を与えてくれるのです。
「音」の配慮について

他人の「生活音」は不快なものです。とくにマンションなどの集合住宅では、階下の住人に対しての「音」のトラブルが依然大きな問題です。たとえば、子供が飛び跳ねたり走り回ったりすることで、下の階では衝撃音が発生します。また、食器やおもちゃなど、比較的軽量のものが床に落下したり、イスを引きずるだけでも下の階に響き、大きなトラブルになりかねません。そういったことから、最近では床衝撃音を軽減する機能が付いたカーペットや、クッションフロアなどの需要が増えてきています。階下の住人に不快な思いをさせないという思いやり、またトラブルを避ける意味でも、積極的に取り入れると良いでしょう。