寝室-敷布団のお手入れ

毎日使う敷布団。洗う機会があまりないからこそ、洗濯のハードルが高いと感じてしまいますよね。
ポイントさえ押さえて洗えば、きれいな形状をキープしたまま敷布団を洗えるようになりますよ。
洗う前の確認事項
敷布団には、洗えるもの、洗えないものがあります。敷布団の組成や洗濯表示タグを確認して、
洗えるものかどうかをしっかり判断しましょう。
洗える・洗えない素材
失敗を確実に防ぐため洗濯できる素材かをチェックしましょう。
洗濯可能な素材の指標のため、事前に洗濯タグを確認したうえで洗濯しましょう。
洗濯・乾燥の表示マークの見方
洗濯をする前に、敷布団についている洗濯表示タグを確認することが大切です。
洗濯OKのマークがあれば、自宅の洗濯機やコインランドリーでの洗濯が可能です。
敷布団が洗濯可能か確実に判断できる方法のため、洗濯タグはしっかりチェックしましょう。

合わせて乾燥機マークも確認しましょう。

乾燥機マークがある場合、乾燥機で乾かすことが可能です。
乾燥機のあるコインランドリーでは、洗濯~乾燥まで一貫して行えます。
ただし、家庭用乾燥機付き洗濯機では、容量不足で乾燥できないことがほとんどのため、注意が必要です。
キルティング加工なし布団の注意点
キルティング加工とは、布団の裏地と表の生地の間に中綿を入れて、
ミシン縫いする加工のことです。
内部までキルティング加工された敷布団は、側生地が持ち上がらないのが特徴です。
側生地のみキルティング加工されているものもあるため、注意しましょう。
キルティング加工が施されていると、洗濯をしても中綿が偏りにくくなります。
加工がされていない場合、そのまま洗濯すると中の素材が動き、
部分的に布団が厚くなったり薄くなったりしてしまいます。
敷布団の洗い方
敷布団を洗う場合、「洗濯機」「踏み洗い」「コインランドリー」の3通りの選択肢があります。
洗濯方法を簡単にご説明します。最も適している洗い方から選びましょう。
自宅の洗濯機で洗う

厚みが3cm~5cm程度の薄手の敷布団であれば、家庭用の洗濯機で洗うことが可能です。
洗濯機の容量を確認し、自宅の洗濯機で洗えるかどうかチェックしましょう。
厚みが5cm以上ある場合は、洗濯機では洗えないため別の洗い方を検討してください。
浴槽で踏み洗い

洗濯機に敷布団が入らない場合、浴槽を使って踏み洗いをする方法を検討しましょう。
踏み洗いや脱水作業、濡れた布団を運ぶには体力が必要です。
かなりの重労働になるので、休憩をはさみながら作業しましょう。
手軽にコインランドリーで

自宅で洗えないサイズの敷布団の場合、業務用洗濯機・乾燥機のあるコインランドリーで洗うことができます。
時間と労力をかけずに敷布団を洗いたい場合、コインランドリーを使うのがおすすめです。
洗濯機を使った洗い方
家庭用洗濯機を使う洗い方の手順を紹介します。
布団の洗濯表示タグに、洗濯機で洗える表示マークがついているか確認してくださいね。
洗濯の際の注意点
「洗濯機で洗えるし、とりあえず洗おう」と安易に洗ってしまうと、
中綿が偏ってしまう失敗が起こりがちです。
洗い方をしっかり理解することで、洗った後も変形せず、きれいな形状をキープしたまま洗えます。
①洗濯機の容量を確認
洗濯機の容量により、自宅で敷布団を洗えるかが異なります。
洗濯機に敷布団を入れたとき、洗濯槽の1割ほどの隙間があるのが適切な容量の目安です。
ただし、同じ容量でも洗濯機により洗える布団サイズが異なるケースもあるため、
事前に洗濯機の取扱説明書をチェックしましょう。
敷布団の厚さが5cm以上になると、家庭用の洗濯機では対応できないため、
踏み洗いかコインランドリーで洗うようにしましょう。
②洗濯の際に用意するもの


洗濯をする前に、洗濯に必要な道具を準備しましょう。
③敷布団を洗濯ネットに入れる

敷布団を丸めて洗濯ネットに入れます。
キルティング加工のない敷布団の場合、空気を抜きながら巻き、
数か所紐で縛ることで中綿の偏りを防ぐことができます。
④洗濯液を作る
敷布団を入れた後、上から洗剤をかけると色落ちにつながったり、洗剤が行き渡らず洗いムラになります。
常温もしくはぬるま湯の水を張り、中性洗剤を入れしっかり混ぜた洗濯液を作った後、敷布団を洗濯機に入れましょう。
⑤洗濯機を回す
事前に洗濯液を作り、敷布団を入れ洗濯を開始します。
その際、コースは
・布団専門コース
・大物洗いコース
・手洗いコース
・弱水洗コース
のいずれかを選ぶようにしてください。
布団専用コースなどがない場合、おしゃれ着などのデリケートな衣類を洗うコースを選びましょう。
少し洗濯機を回したら、一時停止をし10分ほど漬け置きします。
この一手間をかけることで、敷布団に洗濯液が行き渡り、汚れ落ちがよくなります。
漬け置きが終わったら、すすぎと脱水を行います。
⑥M字型に干す
洗濯が終了したら、洗った敷布団を取り出し、竿を2本使ってM字型にして干しましょう。
干す際、内側が乾きづらいため、1日おきに敷布団を裏返し、両面を完全に乾かすことがポイントです。
敷布団の色落ちを防ぐために日陰で干すのがベストですが、
どうしても日が当たる場合は、布をかけてガードしつつ乾燥させてください。
敷布団は、完全に乾くまで2~3日はかかるため、事前に天気予報などをチェックしつつ、
晴れの日が長く続くときを選んで洗いましょう。

浴槽での踏み洗いについて
洗濯機に敷布団が入らない場合、浴槽での踏み洗いを検討してください。
踏み洗いの手順は
①浴槽にぬるま湯を張り、洗剤を溶かす
②布団を入れ上から踏み洗いをする
③汚れを出し切り、浴槽のぬるま湯を抜き、シャワーで洗剤の泡が出なくなるまで踏み洗いする
④浴槽のフチに敷布団をかけ、1時間程度水切りをする
⑤陰干しする
となります。
洗い終わった敷布団は、水を含んでかなり重くなっているため、かなりの重労働になります。
休憩をはさみつつ作業してくださいね。
敷布団の保管方法
敷布団を正しく収納し、きれいな状態でキープできるようにしましょう。
布団を乾燥させる
布団の収納に湿気は大敵です。湿気を含んだまま収納してしまうと、カビやダニ繁殖の原因となってしまいます。
収納の前に、風通しの良い場所で陰干しするようにしてください。
保管方法
保管をする際、防虫剤を使用し、通気性の良いカバーに入れるようにしましょう。
湿気の少ない場所に保管するのがおすすめです。
ビニール袋など通気性のない袋では、中が蒸れて布団の品質が落ちてしまう原因になるため、注意してください。
半年に一度は陰干しをする
ダニやカビ、臭いを防ぐため、ときどき収納場所から出して陰干しをしてください。
布団洗いサービスを使う
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布団の丸洗いにあわせて、保管も可能。布団を洗って、毎シーズン清潔な布団を使用しましょう。