浴用品-タオルの選び方
タオルは肌に直接触れるもの。だからこそ、お肌に優しく吸水性に優れた、良質のものを選びたいですね。昔ながらの綿100%のものから、機能を追求した新素材まで、自分が一番気持ちよく使える「これだ!」を見つけましょう。
長持ちのポイント
- 使いはじめのお洗濯 使いはじめてから洗濯3~4回までの新しいタオルは毛羽落ちするので、他のものと分けて洗濯してください。特に無撚糸や甘撚りの糸を使用したタオルは、糸の特性から毛羽落ちしやすくなっています。
- 柔軟剤のご使用は控えめに 特に新しいうちは、柔軟剤はできるだけ使用しないでください。毛羽落ちや吸水性を損なう原因となります。良いタオルほど、洗剤だけで十分やわらかさが保てます。柔軟剤は、長く使ってタオルがかたくなった時に使うようにしましょう。
- すぐに干しましょう 洗濯後すぐに干すことで、雑菌の繁殖や臭いを防ぐことができます。
- 干す時は、タオルの両端を持って空気中で力強く振ってパイルを立たせ、形を整えて日陰の風通しのよい場所に干しましょう。タオルのふっくら感が長持ちします。
タオルの素材
タオルに使われる素材は主として綿ですが、最近では高機能素材を使用した新しい繊維も次々と開発されています。
- 綿 綿の種類は世界中で数百とも言われ、タオル用に栽培されている綿花も少なくありません。
- レーヨン 主原料は、木材パルプの中にある繊維素「セルロース」。絹に似た光沢と肌触り、そして優れた吸水性・吸湿性が特徴の繊維です。
- 竹繊維 ひんやり感のある、なめらかな肌触りと光沢が特徴。優れた吸水性と吸湿性を持った繊維です。
- 麻 最も代表的なのはリネン。吸水性に優れ、汚れにも強いことから人気があります。ヘンプやジュートといったごわつき感のある麻素材もありますが、洗濯を繰り返すことで徐々にやわらかくなります。
- マイクロファイバー ポリエステルとナイロンの混合糸。繊維の太さはシルクの約5分の1ほどの超極細繊維です。毛細管現象によってすばやく吸水し、速乾性に優れています。
綿の種類
綿の品質を決定するひとつの基準として、繊維の長さがあげられます。一般的には、繊維の長さが長いほどより上質で耐久性があると言われています。また綿の産地によっても、繊維の長さや特徴が異なります。
綿の分類 | 長繊維綿 (28.6~38.1mm) |
繊維自体で上品な風合いを出したり、細くて強度があるため、縫製用に使われることも多い。 |
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中繊維綿 (22.2~27.8mm) |
実用性・機能性に富んだ最も用途の広い繊維。日本の輸入綿花の約80%以上が中繊維綿。 | |
短繊維綿 (20.6mm以下) |
衛生材料やふとん綿として利用される。 |
- エジプト綿 繊維が細く、長く安定した強度を持ち、絹のような美しい光沢があります。長繊維綿と超長繊維綿のみを栽培し、高級綿の代名詞になっています。
- インド綿 短繊維の生産が多く、10%くらいの割合で超長繊維綿も生産しています。
- 中国綿 中国は世界最大の綿産国。広大な国土で栽培しているため、地域によって綿の品質にばらつきがあります。
- アメリカ綿 生産地区が広く生産量が多いアメリカ綿。地域によって短綿、長綿、超長綿があります。サンホーキン(強度に優れた繊維)、スピーマ(やわらかい超長繊維綿)、テキサス、アリゾナなど、品種が数多くあるのも大きな特徴です。
- パキスタン綿 比較的繊維が短く、太くて強いのが特徴。アメリカテキサス綿と並ぶ、太番手綿糸短繊維綿の供給産地となっています。
タオルの糸
タオルを構成している糸によっても、タオルの風合いは変わります。代表的な糸の種類についてご紹介します。
- 普通糸 ある一定の撚り(より)をかけ、強度をもたせています。
- 無撚糸 撚り(より)の少ない糸です。普通糸にくらべると、ふんわりやわらかい肌触りです。多少毛羽落ちします。
- 中空糸 糸の中心を空洞にして毛細管現象を促した、吸水性、速乾性に優れた糸で、その軽さも特徴のひとつです。
- 伸縮糸 縦糸にポリウレタン糸を使用して伸縮性を持たせた糸です。
タオルもカラーコーディネート
毎日何度も、一人が何枚も使うタオル。洗い替えはたくさんストックしておきたいものです。その際に注意したいのが色。インテリアのテーマカラーを決めて、1つのカラーで統一しましょう。また、ストックしているタオルの整理にもひと工夫。引き出しや棚には丸めて入れると一目で分かり、取り出しやすいものです。収納場所がない場合はバスケットやアクリルのボックスが便利です。